院内診療 ボツリヌス治療
ボツリヌス治療について
関節の痛みや筋肉のこわばり、痙攣を抑えて
日常の動作をスムーズに
ボツリヌス治療は、筋肉の異常な収縮やけいれんを和らげるための治療法です。
この治療では、ボツリヌストキシン製剤(ボトックス®やゼオマイン®)を筋肉内に注射することで、神経から筋肉への信号伝達を一時的にブロックします。筋肉の過剰な動きを抑えることで、突っ張りによる痛みや不快感の軽減を図ります。
特に脳卒中後の後遺症である手足の突っ張り「痙縮(けいしゅく)」や、顔やまぶた、首などのけいれん症状に対しても効果が期待でき、筋肉のこわばりがほぐれることで「歩きやすくなる」「着替えがしやすくなる」「介護の負担が減る」といった、日常生活の質(QOL)の向上が見込めます。
当クリニックでは、ボツリヌス治療の効果や安全性、治療サイクル(3カ月ごとの注射)などを丁寧にご説明し、患者様一人ひとりの症状やご希望に合わせた最適なプランをご提案いたします。
治療内容などに関してご不明点やご不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
※「®」は「Registered Trademark(登録商標)」を示す記号です。
痙縮(けいしゅく)とは?
筋肉が緊張し手足が動きにくくなったり、勝手に動いてしまう状態のことです。要するに「筋肉のつっぱり」です。主だったものには下記のような症状が見られます。
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手首や指先が曲がったままで開きにくい
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肘が曲がったままで動かない
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足首や足が曲がったままで歩きにくい
痙縮の状態が長期化すると、関節可動域が制限され、筋力低下や拘縮(関節の固着)につながることもあります。
ボツリヌス治療で診療する主な症状
- 片側の顔や目の周りがピクピクとけいれんする
- 手や足に力が入りにくく、動きがぎこちない
- 首が自然に傾いてしまい、痛みや違和感を感じる
- まぶたがピクピクと動く、閉じづらい
- けいれんが日常生活に支障をきたしている
気になる症状がある方は、早めに受診することをおすすめします。
ボツリヌス治療の治療の効果
- 手足の筋肉・関節が動かしやすくなることで日常生活がしやすくなる
- 痙縮による痛みをやわらげる効果が期待できる
- 関節が固まって動きにくくなったり、変形するのを防ぐ(拘縮[こうしゅく]予防)
- リハビリテーション(ストレッチ・歩行訓練など)を行いやすくなる
- 介護の負担軽減が期待できる(着替えの補助、衛生ケアなど)
ボツリヌス治療で診療する症状・病気
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- 痙縮(けいしゅく)
- 脳卒中や脊髄の損傷が原因で、神経から筋肉に送られる信号が正常に調節されなくなることで起こります。これにより、筋肉が過剰に収縮し、腕や脚に力が入りすぎて動かしづらくなったり、日常の動作がぎこちなくなったりします。
痙縮が続くと、筋肉や関節の可動域が制限され、痛みや変形が生じることもあります。ボトックス治療によって、神経の信号を抑え、筋肉の緊張を緩和することで、動きやすさを取り戻す効果が期待されます。
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- 片側顔面けいれん
- 顔の片側がけいれんする症状で、脳の血管が顔面神経に触れることにより、神経が圧迫されることが原因とされています。この圧迫によって神経が過剰に刺激され、表情筋が自分の意志とは関係なく動いてしまいます。
初期には目の周りから始まることが多く、放置するとけいれんが顔全体に広がることもあります。
ボツリヌス治療によって、筋肉の収縮を抑え、症状の改善が期待されます。
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- 眼瞼けいれん
- まぶたの筋肉がけいれんする症状で、主な原因はストレスや疲労、眼精疲労などにより、まぶたの神経が過剰に反応してしまうことです。
症状が強くなると目が開きにくくなり、視界に影響が出ることもあります。ボツリヌス注射により、筋肉の収縮を抑えることで、まぶたの動きを安定させ、日常生活の支障を軽減します。
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- 上肢・下肢のけいれん
- 脳卒中や神経の損傷により、脳から筋肉に送られる信号が乱れ、手足の筋肉が異常に収縮することが原因です。これにより、物を持つ、歩くといった基本的な動作が難しくなることがあります。
ボツリヌス治療を行うことで、過剰なけいれんを和らげ、日常動作の改善が期待できます。
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- 痙性斜頚(けいせいしゃけい)
- 首の筋肉が異常に収縮し、首が一方向に傾いてしまう症状で、原因ははっきりしていませんが、遺伝やストレス、自律神経の影響が関係していると考えられています。
首の傾きが進行すると、姿勢に不自然な歪みが生じ、首や肩の痛みを伴うことがあります。ボツリヌスを用いることで筋肉の緊張を緩和し、首の可動域が改善され、痛みや違和感の軽減が期待されます。